アイスランド・グリーンランド
フェロー諸島 情報ブログ
アイスランド・シルフラ(Silfra)・寒中水泳?

初心者でも確り準備すれば大丈夫!
真冬の世界遺産の地球の割れ目でのシュノーケリング体験!
毎年5月後半から9月末までは欧米を始め世界中から観光客が殺到し、来年2024年のこの時期の人気の地方のホテルは既に満室で予約が大変困難な状況になってます。
今回はそんなドピークで高くて、取れない時期ではなく、ご家族でも、確り準備して臨めば一生の思い出となる、アイスランドの真冬の
「世界文化遺産のシングヴェトリル国立公園内の隠れた人気のアクティビティー
『透明度抜群の水中の青の世界:地球の割れ目のシュノーケリング体験ツアー』」
をご紹介しましょう。
アイスランドの11月以降の冬のシーズンで、大自然の観光、青い氷河の洞窟、温泉、オーロラに加え、ちょっと寒そうだけど「世界遺産の国立公園内の地球の割れ目で泳いで、水の中の透明度抜群の青の世界も体験してみたい」という方にはとっておきの情報となります。
日本の日常を離れ、氷の中と水の中のダブルで大自然の不思議な青の世界に浸る体験を想像してみてください。ヨーロッパ最大の氷河ヴァトナヨークトル氷河を抱える世界自然遺産の国立公園でのBlue Diamond Ice cave等の氷河の青い洞窟体験 プラス 世界文化遺産のシングヴェトリル国立公園の地球の割れ目で青い水中シュノーケリング体験をすることができます。
レイキャビク市内から冬でもゆっくり走って車で1時間弱で世界文化遺産のシングヴェトリル国立公園に到着します。レイキャビク発着のツアーもあるので、冬のレンタカーはちょっと心配という方でも安心です。4輪駆動車で冬のアイスランドの旅行にチャレンジしたい方は、これまで弊社が積み上げた冬のアイスランドの運転の注意事項・お役立ち情報をご案内致しますので、レンタカーを始めホテルや航空券などの手配も弊社にご用命ください。
もっとも重要な事を3点
先ず、ツアーの説明をする前にシルフラシュノーケリングツアー参加にあたり最も重要な事を以下3点 説明します。
1一緒に泳ぐガイドの英語の説明が全て理解でき、
平時も有事も自分の意志を英語でガイドに伝えることができる事。
日本人の悪い所は、恥の文化やプライドで、英語で話されると分かった振りをして「OK OK, Yes Yes」とその場をやり過ごそうとすることです。これがこのツアーでは最も危険です。このあと、説明しますが、細かな事前承認事項を英語で読んで理解し、署名捺印し、あくまでも自己責任で参加して楽しむツアーになりますので、この点を確りと理解して、免責条項に署名して参加して頂く事になります。そして、当日一緒に泳ぐガイドからの事前ブリーフィングでも、泳いでいる最中での会話でも、話されたこと、訊かれた事が分からないときは、分かった振りを決してせず、分かるまで聞いて理解し、その通りに動けることが何よりも重要です。そして、各グループ4-8名で世界各国の旅行者と一緒に行動し、泳ぐので、他の参加者に迷惑をかけないようにするためにも、上記の英語でのコミュニケーション能力が必要不可欠のツアーとなります。
2免責条項書面・医療関連説明書・医師承認書の提出
1でも少し触れましたが、申し込みにあたりシルフラダイビング・シュノーケリングの催行会社より上記3点の事前提出が求められます。言うまでも無く弊社についても手配会社としては上記免責条項書面と同様免責となります事を予めご了承いただいた上で手配を進めて参りますので、その点も予め確りとご理解いただいた上でお申し込みください。
英語での説明を確り読んで理解し、自らの意志と責任で署名捺印して、書類を事前に提出する事が前提となります。
特に、病歴がある方、持病がある方、薬を服用している方、健康でも60歳以上の方は日本で上述の英語の医療関連説明書と医師承認書に医師による記入と署名捺印を取得し、弊社を通じて現地の催行会社に提出を完了してから日本を出発します。従いまして間際のお申し込みはお断りすることになりますので予めご了承下さい。アイスランドに入り平日の時間を2日程潰して病院に行き、英語で診察を受け、医師の署名入り書面を約3万円程費用をかけて取得ができる時間とコストに余裕がある方、希望の方は現地でご自身で動いて対応頂くことも可能ですが、日本での予めの取得と提出、現地の催行会社の承諾の確認が取れてから、日本を出発する事を強くお勧めしてます。
3一人では参加しない。そして、ドライスーツ装着後準備運動を確り行う。
1人で参加して移動もシュノーケリングも何事も無ければ問題ありませんが、万が一事故等が起きた時には、現地の催行会社やアイスランドの国の様々な方々に多大なご迷惑をおかけします。参加は友人や伴侶、ご家族で参加し、互いに日本語でも注意点、留意点を確認し合う事でその分リスクを軽減できますので、複数での参加を強くお勧めしてます。
また、ドライスーツは水の侵入を防ぐために、想像以上に体全体を締め付け、特に首や手首を確り締め付けますので、装着後逆に息苦しくないか、体調に変化は出て無いかを確認する意味でも確りと屈伸や腕回し、膝回し、腰回し、アキレス腱など準備運動を確り行い、呼吸、視界、意識は通常通りなのかを確りと確認してガイドに伝えることが重要です。
以上 3点をまず確りとご理解・承諾を頂いた上で、以下ツアーのご案内を始めます。
ツアーのポイントを4点
まず一番のポイントは、夏でも冬でもシルフラの水温は2.5度~3度とほぼ変わりが無い点です。ガイドの説明では、シルフラは水溜まりや湖の一部ではなく、アイスランド第2の大きさの氷河ラングヨークトルからの湧水が地下を通じて時間をかけて濾過され地下から湧きだした水がゆっくりと流れ続けているので、年間を通じて水温がほぼ一定で、季節や気温と関係が無いのです。アイスランドの夏の最高気温が大体20度ですので、冬の大体の気温3から5度の中、2.5-3度の水温の中で泳ぐかどうかの違いになります。人によっては気温と水温の差が大きい方が入水時の水の冷たさを感じるかもしれません。また、それほど泳ぎが得意でない方でも、ドライスーツと体の間に空気がある分、体が浮きますので、ゆっくりとした水流に身を任せて行く事で、水中の青の世界を堪能できます。
2番目のポイントは、所謂ドライスーツの進化です。今回40分弱のシュノーケリングツアーを通じて水の冷たさを感じたのは手袋に若干水が浸入した時だけでしたが、それも事前のガイドの説明通りに「慌てずにグーパーグーパ―をゆっくり繰り返すことで体温とドライスーツの間で水が暖かくなるので大丈夫」という状況でした。顔や頭が水の冷たさで耐えられないのではと若干心配でしたが、厚手のゴム製のとてもきついヘッドカバーを被り、水中眼鏡で顔の大部分を覆い、水に触れるのは頬の一部という状態で泳ぎますので、頭も顔も冷たくて耐えられなくなる という事は一切ありませんでした。水から上がり、350mほど歩いて着替えのベースに戻ってドライスーツを脱いだ際も、髪の毛もドライスーツの下に着用した上下のインナーも水で濡れた箇所が無く、驚きでした。強いて言えば、暖かい厚手の靴下を履く様に言われ、分厚い防寒用靴下を履きましたが、靴も一体型のドライスーツの靴底から地面の冷たさが伝わり、足底が唯一冷たさを感じた部分でした。
3番目のポイントですが、水が入らぬ様、ドライスーツはとてもタイトですので、想像以上に着用に難儀した点です。ガイドやスタッフが手伝ってくれますが、上下一体型の厚手のゴム製のドライスーツを確り着用するまでが、自分にとり最も難儀な時間となり、終わってみれば、この初めのドライスーツの着用が最も体力を使い、意外な難敵に、笑いをこらえてました。着用した自分の姿を見るとゴム製の不思議な「もじもじ君」のようで更に笑いをこらえてました。ただ身を守るドライスーツの着用の仕方の重要なポイントも、ガイドやスタッフが英語で説明し、〇か☓か確認します。水が浸入してこないように、手首や首周りの締まり具合を英語で確認会話します。特に首回りが緩い人は、更に首を絞めつけるゴムバンドを装着するので、ここで真剣にガイドと確認する事がとても重要となります。
最後4番目のポイントです。基本的に泳げること、水に抵抗が無い事が前提となります。加えて、シュノーケリングで水抜きをして泳いだ経験があること、水抜きができるように練習して、実際に泳ぐときに呼吸のパイプに冷たい水が入ってきた時に確りと水抜きができることが重要です。特に、泳ぎ始める前に、腹ばいで泳ぐ姿勢と、くるりと回ってラッコのような姿勢で両手両足を上げて安全姿勢を取る練習をしますが、この安全姿勢を取る際に呼吸のパイプから水が入ることもあり、また、泳いで少し潜れば水がパイプに入ってくるので、その水を一気に息を吐きだし水抜きをする必要があります。水は氷河の湧水で綺麗な飲める水なので飲んでも大丈夫だとガイドから説明はありますが、シュノーケルの使い方には日本で慣れておく必要があり、慣れておいた分 青の水の世界を楽しむことができるようになります。
この世界でも稀なユニークなツアーに参加して安全に楽しんで頂くにあたり、重要な事ばかりでしたので、とても説明が長くなりましたが、これから先は文章を手短に、実際のツアーで目にする写真をご覧いただきます。
冬のアイスランドは12月の冬至の時期で日照が4-5時間まで短かくなります。ご紹介するシルフラ(Silfra)シュノーケリングツアーは、今回参加したツアー会社においては10:00と13:30の2回のツアーがあり、今回は12月9日(土)の13:30のツアーに参加しました。
お昼過ぎに到着すると夕日のような高さの太陽が出迎えてくれました。ほぼ真横から照る太陽がとても眩しく感じます。撮影場所は車で行く場合に停めるパーキング5です。
レンタカーで行く場合は複数ある駐車場の中で、パーキング5を目指します。通常レイキャビクからシングヴェトリル国立公園を目指して36号線を進むとまず右手に入るパーキング1が出てきますが、そこを我慢?して通りすぎ、。坂を下りて左手に見えてくるシングヴェトリルインフォメーションセンターの手前の道を鋭角に右折して5分程進むとシルフラのダイビングを扱う会社が集まるエリアが現れ、そこを道なりに更に1.2分進むとパーキング5です。まずは、時間に余裕をもってここに安全に辿り着く必要があります!

上記のTrollと書いてあるエリアに4-5社ほどのシルフラダイビングやシュノーケリングを扱う会社が着替え用の車を用意してスタンバイしてます。

ドライスーツ、ヘッドカバー、手袋、水中眼鏡、足ひれ、お湯や消毒用大型バケツ、着替えや荷物置き場の車(男女兼用)、トイレ、ホットチョコレートとクッキー等完備。車の中の着替えスペースは男女兼用なので、ホテルを出るときから下着の上に上下インナーを着てくると着替えも楽です。暖かいインナー上下だけで十分でした。そして役立つのが毛糸のニット帽子です。これは水から上がり、ベースに帰還後、車の中から履いてきた靴とニット帽を持ってくるように言われ、スタッフに手伝って貰いドライスーツを脱ぎますが、その際 頭が異様に寒くなるため、必需品となります。因みに、寒い為トイレが近くなるので、ドライスーツを着る直前で最後にトイレに行く事が重要です。

上記地図を予め頭に入れておくと、ガイドの説明を聞く際に役立ちます。前半はゆっくりとした水の流れに身を任せ進みます。入水後約30‐40分の異次元体験。最も深い所で42m。浅い所、狭い所があるので、ガイドのinstructionを聞いてその通り行動する事。ガイドの言う事が分からないと、良い写真が撮れません。途中で皆で安全姿勢を取り、親指を上げてokのサインを確りガイドに伝えて、その確認をしつつ4-8名の単位で進みます。

遥かに見えるアイスランド最大の湖シンクラヴァトン。
そのシンクラヴァトンに流れて行くシルフラの緩やかな流れの中をシュノーケリングしていきます。この写真の道の先の右の辺りがスタートのポイントです。

入水するスタートのポイント。ここで水中眼鏡の曇り止め処置や最終的なドライスーツの各チェックをガイドが丁寧に行います。そして、入水前に腹ばい姿勢とラッコのような安全姿勢の説明があり、入水後一人ずつその姿勢を交互に行う予行練習が終わったら、皆で泳ぎ出します。

このグループはスペインからのテレビの撮影隊グループで皆さんにぎやかでした。ボトルに入ったお湯をかけ氷を溶かし、曇り止めを処置して準備をしてます。写真の左部分の水の中で先のグループが泳いでいるのが見えます。時間にして12:30頃。

スペイン隊がラッコの安全姿勢の練習をしてます。

スペイン隊の前のアメリカ人のグループが水から上がってきたところ。この場所で 暫く他のグループも見てましたが、皆さん青い水の世界の感動と達成感と安堵感からか、笑顔がはじけてました。
次の写真からは愈々我々のグループで、結局、2名のイギリス人カップルと、2名のポルトガル人カップルと共にトータル5人+ガイドで泳ぎました。写真は全てガイドが水中で撮ってくれ有料ですが、後でもらえます。
入水後、腹ばい姿勢とラッコの安全姿勢を習い、予行練習し、バタ足と平泳ぎのフィンの使い方を教わり、泳ぎ出します。奥に入水用ラダーが見えます。
泳ぎながら気づいたのは、泳いでいる本人は後ろの人が見えず、左右も見づらいので、フィンや手が他のメンバーに接触する事があり、前の人のフィンが自分に当たることもありました。前後左右に注意し、急激にフィンを蹴ると後ろの人の水中眼鏡をヒットする恐れもあり、ゆっくりと体を動かすようにしてました。前の人に近づきすぎない事も大事です。
外は冬景色ですが、水の中は青い世界でした。
Shallowな浅い所、狭い所なども複数あるので、都度指示を聞いて、一列で順番に進みます。
魚や水中生物が目につかない異様な透明度の青い世界。
浅い所、狭い所は岩に触れて生態系に影響が出ない様注意して泳ぎ、進みます。
フィンではバタ足よりも、ゆっくりと平泳ぎの足かきのほうが上手く進めました。
右側が北米プレート、左側がユーラシアプレートだという説もあるとのこと。地球の割れ目の岩肌と青い透明な氷河の湧水。浅い所をゆっくりと進みます。
浅場を越えると、この先が最も深い40mを越えるポイントだとガイドから説明があり、水の中の景色に集中します。ドライスーツと体の間に空気が入っているので、何もしなくても浮いたまま流れに任せて進んで行きます。
皆入水後すぐに手袋に水が浸透してきたと言ってましたが、直ぐに水が体温で温められ、気になりませんでした。進むごとに水中の景色や様子が変わります。
深くて狭いポイント。青さと水の透明度が!
ガイドさんはカップルの写真も丁寧に撮ってくれ、新婚旅行にもお勧め!
深場を越えると駆けあがりのような浅瀬も。
事前に言われていた通り100m程先まで見えるような透明度を実感しました。
凄い所で泳いでいるものだと実感しつつ平泳ぎの足かきで順調に進行。
間もなくすると再び浅瀬があり、その先から左方向に方向を変え進んで行き、ゴール地点に向かいます。
再び別のカップルショット。水中で水中眼鏡をかけて写真を撮ると水中眼鏡で顔は引っ張られ、呼吸用パイプも咥えているので笑顔が作れず、やや怖い表情の写真になりますが、実は皆さん楽しんでます。
異次元体験に実はとても充実感があります。
ありがとう、ガイドのLISAさん!!
貴方のおかげで皆 無事に楽しめました!
一生の思い出となる、アイスランドの真冬の
「世界文化遺産のシングヴェトリル国立公園内の隠れた人気のアクティビティー
『透明度抜群の水中の青の世界:地球の割れ目のシュノーケリング体験ツアー』」の
ご説明は以上となります。
ご説明の通り、勿論リスクも様々ありますが、確り準備して臨めばとても希少なツアーの為、言葉で説明ができない感動と思い出となります。
最後におまけで、
折角シングヴェトリル国立公園に来たので、930年に民主議会が始まり世界の民主議会のルーツ言われる場所である地球の割れ目ギャウを1630頃から急ぎ足で回ったので数枚写真で以下ご紹介します。冬のツアーはトイレがとても大事なのですが、パーキング1の土産物売り場の入った建物や、パーキング5そばにも無料のトイレがあるので安心です。





冬は17:00位で暗くなりますが、意外と十分観光ができる事がお分かりいただければとても嬉しく思います。
今回のブログは以上となります。
弊社では個人旅行のお客様の航空券や現地のホテル等の手配を承っております。
是非アイスランドの現地の旅行のお手配は、
2001年創業のアイスランド・グリーンランド・フェロー諸島の専業のヴァイキング社までご用命ください。