アイスランド・グリーンランド
フェロー諸島 情報ブログ
極北の人工地熱ビーチ Nauthólsvík
ノイトホゥルスヴィーク

レイキャヴィークのダウンタウンからもほど近い場所にノイトホゥルスヴィーク Nauthólsvík = Bull-hill's bay = 雄牛の丘の湾(入江)という名前の人工地熱ビーチがあります。
わざわざ砂を輸入してビーチが造られ2001年にオープンしました。

夏の気温15℃前後の快晴な日にはここが北極近くのアイスランドということを一瞬忘れてしまうような光景が広がっています。

ビーチのすぐ隣では毎年6月と7月はレイキャヴィーク市の子供達のセーリングクラブも活動しています。

近くには2010年に建てられたレイキャヴィーク大学があったり、Berjaya Reykjavik Natura Hotelやレイキャヴィーク空港、ペルトランからもほど近いです。

ビーチの横にあるこのベンチのようなイスに座るとアイスランドエアーの国内線やセスナ機の着陸を真下から見ることができます!

向こう岸はレイキャヴィークの隣町コゥパヴォーグル。
以前ブログでもご紹介させて頂いたスカイラグーン地熱スパが遠くに見えます。

ノイトホゥルスヴィーク人工地熱ビーチは1年中営業しているので、写真の38℃ほどのホットタブと45℃のスチームサウナは真冬でも利用することができます。
そして夏期の営業時間内10:00-19:00のみビーチの波際辺りに地熱の温かいお湯が流されていて、この極北のアイスランドでも少しは波打ち際で海水に浸かって遊ぶことができるようになっています。
海外のようにビーチで少しでも遊びたい!というアイスランド人の熱い思い、理解できます!

アイスランドには冷たい海でももっと海で泳ぎたい人達がいて、Sjósund = Ocean swim =「海泳ぎ」というスポーツまたは健康法のようなジャンルで捉えられています。
日本のビーチで気軽に泳ぐ感覚とは全く違い、夏でも沖の水温は10-15℃ほどで手足の先が感覚が無くなるほどですし、冬はもちろん寒中水泳になります。
そして低い水温では何が起こるか分からないので、決して1人では「海泳ぎ」は行わないように、地元の人々はお友達と泳いだり、海泳ぎサークルに入って数人で一緒に泳いでいます。

夏期の「海泳ぎ」でも水温は10-15℃と冷たく、特に足先や手足が耐えられないほど冷たくなるので、泳ぐ時はこのようなマリンシューズを履き、手にはグローブを付けます。
ニット帽をかぶっている人々もいます。
また沖での目印になるように安全のため腰にベルトで装着できる蛍光ピンクやオレンジ色の浮きを付けて泳いでいる人々もいます。(ビーチの受付でも売ってます。)
ここまでくるとやはり他の国で気軽に海で泳ぐ感覚とは全く異なり、真剣なアクティビティというのをお分かり頂けますでしょうか?!

近くにレイキャヴィーク空港の滑走路があるのですが、「海泳ぎ」をしている人々はビーチから泳ぎはじめ、その辺りまで泳いで行って帰って来る人が多いです。片道250メートル、往復500メートルほどの距離になります。
または200メートルくらい泳いだ先の岩場にロープが張ってあるので、途中で上がってくることもできます。(筆者はよくこの初級近道コースを泳いでいますw)
隣町コゥパヴォーグルの岸まで行って帰ってくるのは片道500メートル、往復1キロで、
たまにベテランな方々が泳いでいるようです。

ビーチでくつろぐアイダーダック(ホンケワダガモ)のメスたち。
泳いでいると時々アイダーダックのカップルや親子と遭遇することもありますよ。

そして泳いだ後は近くのBragginnという第ニ大戦中のバラックを改装したレストランバーでハンバーガーやタコス、ビールを頂くのがオススメです!


Bragginn https://bragginnbar.is/

またはおしゃれなレストランNauthóllもあります。https://www.nautholl.is/

ご旅行中の急な「海泳ぎ」は決してお勧めいたしませんが、熱いスチームサウナに入って汗をかいた後、アイスランドの冷たい風に当たったり、
少し地熱のお湯で温められた海に入ると爽快です!
市営なので料金も大人810 ISK (2023年7月現在)とリーズナブル。
今回はレイキャヴィークの人々の夏の憩いの場、
極北のビーチ、ノイトホゥルスヴィークをご紹介させて頂きました^_^
https://nautholsvik.is/en/