アイスランド・グリーンランド
フェロー諸島 情報ブログ
アイスランドのクリスマス
アドベント

今年もいよいよ12月に入りましたね!
キリスト教においてクリスマスイブまでの約4週間をアドベントと言いますが、この期間には冬至があり、一年で一番日が短く暗くて寒い期間でもあります。
アイスランドでは午前11時頃にやっと日が明るくなり始め、午後3時頃にはもう夕方の雰囲気になってきます。
そんな暗くて寒い期間を楽しくワクワクしながら過ごすためにも、アドベントの期間中は様々なイベントが行われたり、子供達には13人のサンタクロースが毎日一人ずつ来てくれたりします。
暗い冬に暖かな光

毎年アドベントの最初の日曜には、国会議事堂前のクリスマスツリーの点灯式が開催され、レイキャヴィーク市長や子供等により点灯スイッチが押されます。今年は野外ミニコンサートも行われました。
このツリーはオスロツリーと呼ばれていて、1951年よりノルウェーのオスロとレイキャヴィークの友好の印となっています。

ここ数年は毎年クリスマスキャットも登場。
アイスランドの民話では、クリスマスイブまでに新しい服を着ていないと巨大なクリスマスキャットに食べられてしまうという。
(起源は農家でのウールの刈り取りや生成を促すことにあるそう。)

レインボーストリートやロイガヴェーグル通りもクリスマス仕様にライトアップされています♪

最近はハトルグリムス教会もライトアップされていることがあります。
また教会では毎年クリスマスコンサートが開催されます。

アドベント期間中、特に週末には人々はクリスマスショッピングをし始めるので、クリスマスマーケットやバザーが色々な場所で開かれ、ハンドメイドの物などが販売されます。
首都圏のみならず地方の小さな町でも開催されています。

ティーカップに入った手作りキャンドルやお花が入ったキャンディーなど。
素敵なクリスマスプレゼントになるような物たちが沢山売られています。

アドベントの期間にはクリスマスツリーも販売され始めます。毎年家族でお気に入りのツリーを選ぶのはとても楽しい恒例行事となっています。
Laufabrauð作り
そしてアドベントの週末には親戚や友人と集まってクリスマスのお菓子を作ったり、Laufabrauð=Leaf breadという切り込み模様が入れられた薄い生地を揚げたものを一緒に大量に作ったりします。
Laufabrauðは後で各家庭でクリスマス期間中にHangikjötというスモークされたラム肉やマッシュドポテトなどと頂きます。
油で薄い生地をどんどん揚げていきます。
揚げ過ぎたものや失敗作がこれまた美味しいw
クリスマスまで大きな缶の入れ物などに入れて保存しておきます。
左側の豪快なお肉はスモークされたラム肉で生ハムのようなものです。各々切ってつまめるように置いてありました。
ついでに揚げられたKleinur クレイヌル、アイスランドの昔ながらのドーナツ。
小さな国に13人ものサンタクロース?

そしてアイスランドにはいたずら好きなサンタが13人も!居るのですが、子供たちが12月11日の夜から窓辺に自分の靴下ではなく靴を置いておくと、12日の朝にはちょっとしたプレゼントが入っているというサプライズが、なんとイブの前日23日まで毎日続きます!
13人のサンタが毎日一人ずつ山から下りて町にやって来て、子供たちの靴にプレゼントを入れておいてくれるのです。
悪い子の靴にはプレゼントではなくジャガイモが入れられてしまいますw
子供たちは毎朝楽しみでワクワクしながら起きますが、13日間毎日というのもサンタさんはさぞかし大変だろうと思います。。

このようにイブやクリスマスの日の1日、2日だけではなく、
クリスマスを待ちわびて、一年で最も暗いアドベントの期間を楽しくワクワクしながら過ごすというのが、アイスランドのクリスマスの過ごし方となっています。
12月のアドベント期間中のアイスランド、コンサートやマーケットなど色々なイベントがありますし、町の温かい雰囲気を楽しんでいただけると思います。
アイスランド旅行については、弊社までどうぞお気軽にお問合せくださいませ。