アイスランド・グリーンランド
フェロー諸島 情報ブログ
カトラアイスケーブツアー

10月のとある日曜日、アークティックアドベンチャー社のツアーでカトラアイスケーブに行ってきました。カトラアイスケーブは南部に位置しているアイスランドで4番目に大きなミールダルスヨークトル氷河の一部であるカトラヨークトルにあるアイスケーブです。レイキャビクのSnorrabraut通りにあるBus stop 9より9:00にArctic Adventure社のミニバスに乗ってツアーはスタート。

レイキャビク出発から1時間半ちょっとで、南部のHvolsvollurクヴォルスヴォットルルにあるN1ガソリンスタンドのサービスエリアに到着。30分ほどコーヒー&トイレ休憩をしました。ここは大きめの店舗なので軽く食事をしたりお土産も結構売ってますし、トイレも無料で使用できます。多くのツアーバスがここに立ち寄りトイレ休憩をします。写真にあるようにもちろんアイスランド名物のホットドッグも売っています!

アークティックアドベンチャー社のミニバスは19シーターで今回レイキャビクからは9名が参加。満席の時もあると思いますが、この日は車内スペースに余裕があり2人席を1人で使用できました。ドライバーガイドはアイスランド人でとても親切なベテランのおじさまでした。
スコゥガフォスの滝

今回最南端の村Vik ヴィークでスーパージープに乗り換えカトラアイスケーブに行きますが、ヴィークに行く前にSkogafossスコゥガフォスの滝に40分間ほど立ち寄りました。その前にセリヤランズフォスの滝も通過したのですが、滝の裏側に行けるセリヤランズフォスは結構ずぶ濡れになるので、アイスケーブに行った後帰り路に訪れるとドライバーガイドさんより説明がありました。(因みにスコゥガフォスでは箱に200krを入れる形でトイレが使用可)

スコゥガフォスを出発した後しばらくすると車窓から左手遠目にソウルへイマヨークトルが見えました。この氷河もミールダルスヨークトルの一部なのですが、氷河が舌のように下がっているのでこのような氷河は氷舌 glacier tongueと呼ばれています。今回訪れるカトラヨークトルもミールダルスヨークトルの一部なのですが氷舌のようにはなっていません。
最南端ヴィークに到着

スコゥガフォスを出て30分ほどでアイスランド最南端の村ヴィークに到着。到着後は50分ほどランチタイムがあり各自建物内のカフェやカフェテリアで昼食を済ませます。KronanクローナンというスーパーやIcewearアイスウェアの大きなお土産ショップも建物に入っています。何か防寒具などが必要な場合もここで買うことができます。

ランチ中にカフェテリアの窓から乗馬ツアーの一行が見えました。ヴィークの黒砂ビーチでの乗馬ツアー、楽しそうです!

各々ランチを済ませた後ヴィークからはSouthcoast Adventure社のスーパージープに乗り換えます。ヴィークまでドライブしてくれたアークティックアドベンチャーのドライバーガイドさんが見送ってくれます。このドライバーガイドさんは私達がアイスケーブに行っている間はヴィークで待機し、アイスケーブツアーが終わった後にまたアークティックアドベンチャーのミニバスに乗り換えレイキャビクに帰る流れとなります。(ここからはトイレは無いのでヴィークで必ず済ませておくように。)また今回ヴィークからの参加者が3名いたのでレイキャビクからの9名+3名=12名とドライバーガイドさんでカトラアイスケーブに行きました。

スーパージープに乗ってヴィークからカトラアイスケーブに出発!Southcoast社のスーパージープのドライバーガイドさんはバルセロナ出身スペイン人のとても楽しい方でした。1年の中でヴィークとバルセロナの両方に住み行き来しているそうです。
スーパージープで
カトラヨークトルに到着

ヴィークからは1号線を10分ほど走った後、舗装されていないガタガタ道を進み、ヴィークから35分程でカトラ氷河近くの駐車場に到着しました。他のツアー会社のスーパージープも何台か来ていました。

スーパージープを降りた時の眺め。別世界にやって来ました。ジープを降りるとこのような景色が広がっています。これからの時期は一面白い雪景色となると思いますが、訪れた日はまだ雪はなく氷河と緑の苔の生えた山の違いがはっきりと見られました。また辺り一面の黒い砂は1918年にカトラ火山が噴火した際に起こった氷河洪水で運ばれた火山灰や土砂です。氷河の下にあるカトラ火山に現在活動が見られこのエリアでは時々地震が起こっているので、近い将来噴火が起こってもおかしくない場所です。

スーパージープを降りた後ドライバーガイドさんより各自オレンジ色のヘルメットが配られました。ニット帽でしたら上からヘルメットを被れるので、ニット帽がお勧めです。手袋もあった方が良いですが、この日は差ほど寒くなかったのと、スマホ撮影のために素手の方が便利だったので、結局手袋は使いませんでした。しかしこれからの季節は雪が降りますし必ず持参された方が良いです。

舗装されていないデコボコ道はタイヤの空気の圧を抜いて走行していました。1号線走行時は車内からの操作でまた空気を入れ調整されます。

ヘルメットを被り10分弱歩いた先でスパイクの付いた氷河用のクランポンが配られます。大きく分けて4サイズあり、自分の靴のサイズを伝えるとガイドさんが適したクランポンを選んで渡してくれます。ヨーロッパサイズで伝えるとガイドさんが分かり易いです。私は39(=日本の24.5, 25cm位)と伝えました。

座ってクランポンを履けるようになっていますし、ゴム製なので簡単にシューズに装着できます。

FRONTとBACKと書いてあるので先ずはFRONTに足先を入れ、その後かかと側のゴムを引っ張りながらかかとを入れシューズにぴったり装着させます。ゆるゆるはよくないので、少しでも大き過ぎる場合はもう一つ小さなサイズに交換してもらいましょう。

一部右側のワイヤーが無かったですがw問題ありませんでした。

カトラヨークトルはミールダルスヨークトルの下に眠っているカトラ火山の火山灰とブルーの氷河のコントラストが強い氷河です。カトラ火山が最後に噴火したのは1918年で大規模な氷河洪水が起こりましたが、今回訪れた翌日にもカトラヨークトル辺りで地震が起き、現在気象庁により火山の動きがモニターされています。

クランポンを付けた後は氷河を上って行きます。表面に砂利がありますが砂利の下は氷河です。滑りやすい箇所はスパイクを踏み込むように歩き、歩く場所にはロープが張り巡らされているので掴まりながら上ります。片道15-20分、1km位を途中景色撮影のため何回か止まりながら歩きました。


遂にアイスケーブの入口に到着。ここまで歩くのは大変ではありませんでしたが、雪が積もっていたり雨の天候ですとまた状況は違うと思います。

まるでアイスケーブを守っているかのように入口の横には巨大な氷の柱がありました。

入口前の氷の階段。ここを上ってきました。帰りも同じ来た道を下って戻ります。

カトラアイスケーブは奥行き15メートル位で大きなケーブではないのですが、ブルー&黒色のコントラストがとても綺麗なアイスケーブです。ガイドさんにスマホやカメラを渡して希望者は写真を撮ってもらえます。

ケーブの奥。段々細くなっていて奥からは氷河が解けた水が流れて出ています。

20-25分ほどケーブ内で滞在した後は来た道と同じ道をまた戻って行きますが、帰りは下りになるので行きよりも少し注意が必要です。クランポンを履いているので大丈夫でしたが、やはり下りの方が滑りやすいです。

クランポンを履いた場所で返却し、スーパージープでヴィークに戻ります。帰りは40分程走行し16:30前にヴィーク到着。ここでSouthcoast社のガイドさんとはお別れなので、お礼とお別れを告げ、さっとトイレを使った後は直ぐにヴィークをアークティックアドベンチャーのミニバスで出発しました。レイキャビクに戻りますがその前に後もう1か所、セリヤランズフォスの滝を訪れます。
セリヤランズフォスの滝

ヴィークから45分ほどでセリヤランズフォスの滝に到着。時計と反対回りに右側から滝の裏に行き左側から歩いて出てきますが、かなりびしょ濡れになるので服装のご準備を。タオルもあると良いです。セリヤランズフォスでは30分ほど滞在した後(ここでも無料でトイレ使用できます)レイキャビクに向け出発しました。レイキャビクまでは2時間弱で通常ツアーは20:00終了となっていますが、この日はスムーズに走行し19:30前にバスストップでドロップオフ、ツアー終了となりました。本ツアーは9:00に出発し通常20:00頃まで、11時間ツアーとなっています。
今回はとても天候に恵まれ本格的な冬に突入する直前に訪れることができました。
レイキャビクより日帰りで気軽に氷河とアイスケーブに行けますし、南部の滝2か所も訪れるので、とてもお勧めツアーです♪








