アイスランド・グリーンランド
フェロー諸島 情報ブログ

皆さんはアイスランドに行かれたことはありますか?
アイスランドには現在世界遺産が三つあります。
1観光で上陸ができない島 スルツエイ島。
3地球の割れ目のあるシングヴェトリル国立公園。
1.2.3とアクセスの難易度が高い順に記しましたが、今回はアイスランドのその三つの世界遺産をご紹介します。
1スルツエイ島
1963年に海底噴火が始まり1967年まで約4年間噴火が続き、当時生まれたばかりの島として世界で話題となり、その後2008年7月に世界自然遺産に登録されました。
場所は、アイスランド南部の海に浮かぶ、ヘイマエイ(ヴェストマンナ)の島々の更に南の海上に浮かぶ島です。
新たに生まれた島において、人間の影響がゼロの中、どのように植物や動物が発生し、各生態系が発展していくのかを研究する「純粋な自然の実験室」として世界から注目されてます。
1964年から調査が始まり、風や海流で植物の種子が流れ着き、苔、バクテリア、菌類が生まれ、植物等の生息が始まり、約90種の海鳥の生息が確認されているのです。

南部の港から32㎞、ヘイマエイの島々の更に南部の沖合に位置しており、海抜154mの無人島です。

観光客は特別な手配で海上から船で遠望できます。

特定の科学者や調査隊だけが海や空から上陸できます。
観光客は上陸できませんが、スルツエイ島は今後も注目されるアイスランドの世界遺産です。
2019年に世界自然遺産として登録されたヴァトナヨークトル国立公園は西欧で最大の国立公園で、アイスランドの国土面積の14%を占めます。
春夏秋のシーズンではレイキャビクから日帰りの弾丸ツアーもありますが、1泊2日での南海岸ツアーとヴァトナヨークトル国立公園の観光がお勧めです。

上記地図には表記されてませんが、北部の「欧州最大の滝:デティフォス」やギリシャ神話のオーディンの伝説が語られるアウシュビルギ渓谷もヴァトナヨークトル国立公園に含まれます。
欧州最大の瀑布と言われるデティフォス。ヨーロッパで最大の滝はアイスランドにあるのです。このデティフォスはハリウッド映画「プロメテウス」の始まりのシーンで使われましたので、興味のある方は「プロメテウス」を御覧ください。
対岸に見える人影からデティフォスの大きさと迫力が判ります。
デティフォスへの観光はアイスランド航空でレイキャビクの国内空港からアークレイリ空港に飛び北部で2泊する行程もお勧めです。
人知を超えた自然の力?神話の世界で造られたような息を飲む景観が広がるアウシュビルギ。デティフォスまで来たら、あと約30㎞北に足を延ばしアウシュビルギ渓谷にも是非訪れてみてください。
ヴァトナヨークトル国立公園の奥の深さを感じる事ができます。
デティフォス同様、アイスランド第2の町アークレイリまで飛行機で移動し、2泊して観光します。
3世界文化遺産シンクヴェトリル国立公園
アイスランドは北大西洋中央海嶺が隆起し海面の上に現れた島国です。地球上にはこのような海上の地溝帯はアイスランドとエチオピアにだけあると言われてます。北米プレートとユーラシアプレートがぶつかる、そのアイスランドの地溝帯は現在も東西方向に年間2‐3㎝のペースで「地球の割れ目=ギャウ」として拡大し続けてます。アイスランドはその「地球の割れ目=ギャウ」が国の北東のミーヴァトンのエリアから南西のレイキャネス半島のエリアにかけて走り、二つのプレートで「分断」されているのです。その分断されたエリアでは現在も新たな大地が生まれ、火山活動が活発で、熱源が多く存在し、温泉源が点在してます。シンクヴェトリル国立公園の「地球の割れ目=ギャウ」は「アルマンナギャウ=全人類の地球の割れ目」と言われており、割れ目の幅も壮大で7‐9㎞あり、遥かに見渡すことができます。通常観光では北米プレートのギャウを歩いて観光しますが、どこからどこが北米プレートorユーラシアプレートなのかは現地のガイドさんにとっても難解な質問です。
このように「自然」の価値や魅力も満点ですが、それ以上に文化的価値が認められたことから、シンクヴェトリル国立公園は2004年に世界文化遺産として登録されました。930年に世界で初めてアルシンギと呼ばれる民主議会がこの地で開かれ、以後毎年1回当時30程あった各エリアの代表者が集まり、争議の解決、裁判、立法が行われ、1845年にレイキャビクに移されて、アルシンギが再開するまで民主議会が続きました。(1800年から1844年までデンマーク国王の布告により廃止)当時の他の欧州諸国と違い、各地の代表者による民主的な議会により国が運営され、このアルシンギが世界の民主主義のルーツとなっていた事、丁度1000年にアルシンギにて国全体がキリスト教に改宗する事が決められた事が世界文化遺産として認定された大きな理由だと言われてます。(因みに、その時異教の偶像を投げ捨てた滝が北部の「神々の滝=ゴーザフォス」です)
黄金の滝グトゥルフォス、5-10分ごとに20数m噴き上げるストロックルの間欠泉を含めたゴールデンサークルのツアーにて、シンクヴェトリル国立公園の観光ができますので、地球の割れ目を歩き、世界の民主主義のルーツを体感してみてください。
最後となりますが、以下世界文化遺産のシンクヴェトリル国立公園、黄金の滝グトゥルフォス、ストロックルの間欠泉ゲイシールの写真をご案内致しますので、ご覧ください。
シンクヴェトリル国立公園の地球の割れ目の入り口です。
前述しましたアルマンナギャウにて北米プレートの上を歩きます。
地球の割れ目の幅は10㎞弱!遥か彼方まで続いてます。
水の中で100M 先まで見える透明度を誇る「シルフラ」で、地球の割れ目でシュノーケリング体験も可能です。

5-10分で20数m噴き上げる「地球の鼓動を感じる『ストロックル間欠』」
観光の定番のゴールデンサークルを構成するのが、ストロックルの間欠泉、世界文化遺産のシンクヴェトリル国立公園、そして、↑上記写真の「黄金の滝」グトゥルフォスです。
今回はアイスランドの三つの世界遺産についてご紹介しました。
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