アイスランド・グリーンランド
フェロー諸島 情報ブログ
アゥルバイル野外博物館
Árbær Open Air Museum

レイキャヴィークのアゥルバイルというエリアに主に19~20世紀の建物が保存修復のために移築されたアゥルバイル野外博物館があります。
ダウンタウンより車で15分位で市バスでもアクセス可能です(バス停より徒歩5分)。

毎日13時より45分ほどのガイドツアーを行っているので、博物館のスタッフさんと一緒に歩きながら説明を聞くことができます。ガイドツアーの参加費は入場料に含まれています。


敷地内にはこのように保存修復のため主にレイキャヴィークの中心部ダウンタウンより移築された建物が建っています。
建物内ではテーマ展が行われていたり、またはお宅訪問しているかのようにインテリアから当時の生活を垣間見ることができます。

子供も大人でもワクワクするような昔ながらの商店Krambúð。
お菓子やちょっとしたおもちゃなどが売られています。
スタッフさんも昔風の洋服を着ているので、まるでタイムスリップしたような感覚を味わえます。
(6月~8月の夏期のみ営業。)

昔のインテリアの中で子供がおままごとのように遊ぶことができる場所もありました。
ちなみにこの建物は1897年に建てられたLandakotというカトリック教会だったのですが、後に体育館として使用されたユニークな建物です。


元はダウンタウンのチョルトニン池近くライキャルガータ通りに1852年に建てられた建物の中では「Consumption 消費」というテーマの展示が行われていました。
20世紀のアイスランドにおける消費の移り変わりについての展示で、第二次大戦中のアメリカからの影響など大きな変化を見ることができました。

このターフ屋根の教会はレイキャヴィークにあったのではなく、北部より移築された建物です。
厳密には1842年に北部に建てられたターフ教会に使われていた材木を使って、この場所に1960年に再建されました。現在でもここで結婚式や洗礼式を行うことが可能です。
アイスランドにはこの教会を含め6教会(復元された教会を含めると7教会)しかターフ教会は残っていないので、貴重な建物です。

説教壇は1842年北部にて教会が建てられた頃ものだそうです。

ターフ教会の隣に在るのがこのエリアの名前ともなったアゥルバイルという農家です。
この農家のみ昔からこの場所にあったのですが、1948年には人が住まなくなり、
その後1957年に農場の敷地に博物館が創られました。
このアゥルバイルという農家は19世紀にはレイキャヴィークを行き来する人々にとっての休憩所でもあったそうです。


農家の家の中に入り当時の生活を感じることができます。

この地には少なくとも15世紀より農家があったという記述があり、現在も発掘調査が進められています。
動物の骨や生活道具など様々なものが発掘されています。

この19世紀の古い民家が集まっているエリアもとても素敵な雰囲気で、まるで当時にタイムスリップしたかのように感じられます。

納屋を覗くと干しダラが。夏の天気の良い日には昔の衣服を来たスタッフさんが外で魚を干したり、洗濯物を干したりしているそうですw

これまた昔の装いのスタッフさんが敷地内を歩いていると、いつの時代?!と錯覚してしまう光景が広がっていました。

敷地内には生まれたての子馬が居たり、ニワトリが放し飼いされていたり。
首都レイキャヴィークに居るということを一瞬忘れてしまいます。

Dillon's Houseというカフェで一休み。この建物も19世紀にレイキャヴィークのダウンタウンに建っていたデンマーク&アイスランド様式の建物でレストランだったそうです。
(6月~8月の夏期のみ営業。)
今でもDillonというバーがあるので何か繋がりがあるのかもしれません。

内装も可愛らしく落ち着いた雰囲気なので博物館を訪れた際には是非ここで休憩して頂きたいです。
昔の装いのスタッフさんが応対してくれますよ。

アイスランドのクレープのようなパンケーキPönnukökurやワッフル、ホットチョコレート、ラム肉のスープなど軽食やスイーツが頂けます。

カフェの隣には靴の修理工や彫金師の作業場だった建物がありました。

車の修理工の建物

19世紀に町中にあった馬小屋。

お宅訪問気分を味わえますw

20世紀初頭のリッチな家族のリビング。
その他にリッチではなく生活が大変そうな家もありました。。両方見て頂けます!


1820年に東フィヨルドで建てられた倉庫風の建物の中では、デンマークで学んだテキスタイル作家であるアイスランド女性の作品を展示していました。

1840~1940年のレイキャヴィークの建築技術に関する展示もあります。

20世紀の発展のために大きな役割を果たしたエンジンに関する展示では、
アスファルト舗装のためのスチームローラーと過去にアイスランドに2機のみあった機関車(港の建設に使用)のうちの一つが展示されています。もう1機はダウンタウンの港に設置されています。

最後は入口にあるミュージアムショップでお買い物をして頂けます!

オススメはアイスランドのルバーブやベリー、ハーブを使ったKandísという手作りキャンディ。

アイスランドの一昔前の子供達のポストカードも可愛いかったです。
ご覧の通り、しっかり見て頂くとかなり内容の濃い建物博物館となっています。
レイキャヴィークに来られた際には現在の発展した町と一昔前の両方の姿を見て頂くと、
世界最北の首都レイキャヴィークをより深く知って頂けるのではないかと思います!
https://reykjavikcitymuseum.is/arbaer-open-air-museum