アイスランド人の避寒地

テネリフェ島

アイスランドより飛行機で真っ直ぐ南下すること約5時間30分、アフリカ大陸のモロッコの隣にカナリア諸島は位置しています。

同じカナリア諸島のグラン・カナリア島も人気ですが、特にファミリー層にはテネリフェ島が人気のようです。

アイスランドから欧州やアメリカへ東西に行くのとは違い、真っ直ぐ南下するので、なんとアイスランドと時差が無いのが、とても快適に過ごせる要因でもあります。

アイスランドからは一年中、旅行会社によるチャーター便が出ていますし、勿論アイスランド航空やPLAY airlinesの直行便があり、さらに安く行きたい人々はロンドンやコペンハーゲンなど欧州で乗り継いでテネリフェ島へ行く人々もいます。

丁度今4月初めのイースター休暇（日本のゴールデンウィークのような雰囲気です :）にも多くのアイスランド人がテネリフェ島を訪れ、ケプラヴィーク国際空港のパーキングは満車状態！とニュースになっていました。

そしてテネリフェ島に行く人々が空港でインタビューされていました。

アイスランド人はテネリフェ島を愛着をこめて通称「テネ Tene」と呼んでいますｗ

「えっイースターにテネ行くの？」「いいなー私もテネ行きたいなー」といった感じの会話になります。

特に毎年クリスマス前から年末年始は多くのアイスランド人がテネリフェ島を訪れます。

アイスランドで伝統的な雰囲気で家族や親戚とクリスマスを過ごすのも良いのですが、やはり1年の中でも日照時間が最も短い真冬の真っ只中、常夏の島へ逃避したくなるのは心底理解できます。

日本人の方々が年末年始をハワイで過ごすのと似ているとは思いますが、

アイスランドの暗くて厳しい真冬から常夏の島へ脱出したい！という気持ちはアイスランド人の方がはるかに強いです。

ちなみにカナリア諸島はヨーロッパのハワイと言われています。

年が明ける頃テネリフェ島でもホテルなどから花火が打ち上げられます。

テネリフェ島の特徴としては、スペインの最高峰標高3718メートルの大火山、テイデ山があります。

飛行機でテネリフェ島に近づくとまるで富士山が見えるようにテイデ山が見えてきます。

そして世界遺産でもあるテイデ国立公園は月や火星のような荒涼とした景観が広がっています。

アイスランドにも少し雰囲気は違いますがそのような場所があり、実際にテイデ山でもアイスランドでも火星に関する研究や実験が行われています。

また映画スターウォーズはアイスランドでもカナリア諸島でも撮影されました。

オーロラは出ませんが、テイデ山には天文台があり、夜間にはこのような素晴らしい星空を見ることができます。

アイスランドの南海岸のように溶岩による奇岩や黒砂ビーチがテネリフェ島にもあります。

山側は夜間は冷えますし、アイスランドの人々は山側ではなく、やはりビーチやホテルのプールでゆっくりしたり、ウォーターパークで遊んだりする人々が多いようです。

山よりもとにかく日光浴をし、ここぞとばかり体内のビタミンD生成を促します！

食事も新鮮な魚介やお肉とカナリア諸島特産の小さなジャガイモなどアイスランド人の口によく合います。

アイスランドにも同じような小さなジャガイモがあり、よくラム肉などに添えられています。

そして人気のレストランやホテルなどでは他のアイスランドファミリーと頻繁に遭遇します。

一度テネリフェ島でヘアーサロンへ行った際には（アイスランドの三分の一位の料金なので）レイキャヴィークの隣町コウパヴォーグルのマダムが隣に座っていて、お勧めの場所などを教えてくれました。

今回はアイスランドについてではなかったのですが、アイスランド人がこよなく愛する避寒地、カナリア諸島のテネリフェ島についてご紹介してみました 。

アイスランドも火山島ですし、丁度南下したところに位置するカナリア諸島とは何が深い繋がりがあるのかもしれません！