アイスランド・グリーンランド
フェロー諸島 情報ブログ
東グリーンランドの魅力 (1)
アイスランドからクルスクへ
そしてティレリラクの集落へ

アイスランドのケプラヴィーク空港からたった1時間45分のフライトで東グリーンランドのクルスクへ行けてしまうのをご存知でしょうか?東グリーンランドには壮大な大自然と昔ながらの生活様式が残っており、世界の中でもとても貴重な場所だと感じます。今回はその東グリーンランドの魅力をご紹介させて頂きます。
グリーンランドは我々日本人と同じ祖先モンゴロイドのイヌイットの人々の地ですので、是非とも日本人の方々に訪れて頂くと新たな発見があると思います。

アイスランドのケプラヴィーク空港を出発しクルスクに近づいて来るとアイスランドとは全く異なる趣の雄大な岩山が現れ始めます。そして所々流氷が浮かんでいるのも見えてきます。
いよいよグリーンランドに来た!とワクワクします。

ケプラヴィーク空港を出発したアイスランド航空のプロペラ機がクルスク空港に到着。

クルスク空港はとても小さな空港で決して迷ったりはしませんのでご安心を。

空港の建物内に入ると白人の方々もいますが、空港で働いている人々や地元の人々は私達とどこか似ているイヌイットの人々です。まるで日本人の青年のような人もいて嬉しくなります。写真の青年だけではなく今回空港で迎えてくれた他の男性も会った瞬間は日本人の方?!と思ってしまうほど外見は日本語を話していそうな方でした。

空港の外に出るとアイスランドとは別世界。ホッキョクグマ注意のサインも立っています。
山々の風貌もアイスランドとは異なります。

この空港からの道を30分位歩くとクルスクの集落に行けるのですが、今回はクルスクの集落には訪れずに船着き場まで10分位歩き、ボートでTiilerilaaqティレリラクという集落へ行き1泊する予定です。

ボートにスーツケースも積み込み出発します。この頃は9月半ばでしたが、屋根の無いオープンボートは夏季でも寒いのでさらに厚着をしてから乗り込みました。ダウンジャケットや防水ズボンを借りることもできます。

Sermilik Adventures - Locally Guided Arctic Expeditions のLineさんとTobias船長。Tobias船長はハンターであり漁師であり、これまで仕留めたホッキョクグマは100頭以上とか。Tobias船長であれば荒い海でも安心して乗っていられます。Lineさんは元看護士さんでデンマークから東グリーンランドに看護師として来たのですが10年従事された後このSermilik Adventureを設立し観光業に転身されたとてもたくましい女性です。お二人ともとても心強い存在です!

ボートは外海からフィヨルドの中を駆け抜けティレリラクの集落を目指します。途中風が強い箇所があり少し遠回りしたので集落まで90分かかりましたが、素晴らしい景色がどんどん展開するのであっという間でした。また船長が長年培った勘で風や雲の状態を読みながら進む姿に感銘を受けました!

クルスクからボートで90分、ティレリラクの集落に夕方頃到着。ティレリラクは人口83人の集落で、グリーンランドではこのような人口の少ない集落はセトルメントSettlementと呼ばれています。

到着時は日没時だったので先ずはゴールデンアワーの景色を見るために高台に行きました。

そこには日常の都市の生活では感じることができない大自然の静寂がありました。

高台にはお墓がありました。家々のすぐ近くに無造作にあるお墓が人々の生活と死、亡くなった人々との関係の近さを物語っているようでした。

この日はTobias船長所有の家に女性陣は宿泊させて頂き、男性陣はLineさん所有の家に宿泊となりました。夕食はTobias船長が獲ってくれた天然アトランティックサーモンのスープとミンククジラのお肉をLineさんがお料理してくださり、皆で美味しく頂きました。

天然サーモンは養殖サーモンの20倍もの栄養があると言われています。そしてLineさんはとてもお料理が上手です!
Sermilik Adventures - Locally Guided Arctic Expeditions のキャンプツアーなどでも全てLineさんがお料理を作ってくれるそうです。

これまでかためのミンククジラ肉しか食べたことがなかったのですが、Lineさんが作って下さったミンククジラのアジア風はとても柔らかく臭みもなく美味しかったです。きっととても新鮮なお肉だったのだと思います。感謝して頂きました。

夕食が終わると外では素晴らしいオーロラが出ていました。周囲に殆ど街灯はなく家の明かり以外は真っ暗なのでとてもくっきりとした迫力のあるオーロラを見ることができました。

この夜はほぼ一晩中オーロラが出ていました。夜中寝室の窓からもオーロラが出ているのが見えました。

ティレリラクの朝。
相部屋で寝袋だったので殆ど眠れませんでしたが、とても清々しい朝でした。

今回泊まらせて頂いたお家。ティレリラクを含む集落の各家には水道やシャワー、水洗トイレはなく、料理や食器洗い、飲料水、ハミガキなどに使う水は近くにある共給場所にタンクを持って各自取りに行くようになっています。決して快適とは言えない1泊でしたが、後で思い返してみると、この体験がとても自分の中に残っていて、貴重な時を過ごさせて頂いたことを実感しました。

家のすぐ横には魚やお肉が干されていました。どこか懐かしさを覚える風景です。集落にお店は1軒ありますがやはり自分たちで獲った食材が生活の糧となっているのがうかがえます。

ティレリラクで1泊した後はタシーラクの町へボートで移動しました。次回はタシーラクの様子やアクティビティをご紹介させて頂きます!
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