火山・地熱
Volcano / Geothermal
アイスランドには、火山活動が織り成す多種多様な絶景があり、その大地のエネルギーは人々の生活と密接に関わっています。
溶岩洞窟 / Lava Tunnel
レイキャビクから車で30分で行ける溶岩洞窟で、
何千年も前に流れ出た溶岩の道をたどりながら、
噴火した火山の内側を見ることが出来ます。
この溶岩のトンネルはアイスランド最大級の溶岩
洞窟であり、幅は30メートル、高さは10メートルにも
及びます。
溶岩洞窟の入り口付近には、天井が崩れ落ちている
部分があり、差し込む光が織りなす美しい柱を
ご覧いただけます。
また、トンネルの壁は様々な種類の
ミネラルからなる岩によって、カラフルに
彩られています。
ハリウッド映画『ノア』でアンソニー・ホプキンス
が出演したシーンもこちらで撮影されました。
エイヤフィヤトラヨークトル火山・氷河
/ Eyjafjallajokull
2010年の大噴火により、ヨーロッパの航空綱を
5日間止まらせてしまったことでその名を轟かせた火山。
エイヤフィヤトラヨークトルの2010年の大噴火と
同規模の噴火は1918年のカトラ火山の噴火
であると言われています。
エイヤフィヤトラヨークトルは成層火山で、
その鉱脈は東西方向に伸びており、
玄武岩と安山岩の溶岩で構成されています。
過去の噴火のほとんどは、火山の地下にある
マグマ溜まりから噴出したものであるため、
かなり爆発的であることが知られています。
エイヤフィヤトラヨークトルはアイスランド語では、 Eyjafjallajökullと表記され、島を意味する「Eyja」、
山を意味する「Fjalla」、氷河を意味する「Jökull」
を組み合わせたことが由来です。
カトラ火山 / Katla
カトラ火山は、アイスランド南部にある
ミールダルスヨークトル氷河の氷舌の 1 つである、
Kötlujökull氷河の中に位置しています。
カトラ火山は、エイヤフィヤトラヨークトルと
同じ種類の成層火山です。
名前の由来が「やかん」であることからも
想像できるように、カトラ火山は非常に火山活動が
活発な火山であり、930年から最後に噴火が起こっ
た1918年までの間に、16~20回噴火しています。
噴火の間隔は20年から80年と様々ですが、
最後の激しい噴火からは100年以上経過しています。
地球上で最も二酸化炭素(CO2)を発生する
火山源の1つでもあり、世界中の火山から発生する
二酸化炭素排出量の最大4%を占めていると
考えられています。
火山内部にはブラック・アイスケーブと呼ばれる
氷河洞窟があり、通年ツアーで中を
見学することができます。
フリィズヘイマル農園 / Fridheimar
ゴールデンサークルのエリア内に位置する、
地熱を利用してトマトを栽培している
家族経営の農園。
地熱により程よい温度と湿度に保たれた
グリーンハウス内では
1年中トマトを栽培しています。
施設内ではレストランで大人気の
トマトスープをはじめとした
トマト料理が楽しめるほか、
トマトジャムやパスタソースなどを
購入することが出来ます。
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ケリズ火口湖 / Kerið crater
ケリズ火口湖はレイキャネス半島と
ラングヨークトル氷河を含む西部火山地帯に
位置している3,000年から6,500年前頃に
形成された火口湖です。
アイスランドで最もよく知られている
3つの火口うちのの1つとなっています。
カルデラは深さ約55m、幅170m、直径270mで、
独特の赤い火山岩で構成されています。
鮮やかなアクアマリン色の水は周囲の土壌に
含まれるミネラルによるものです。
冬場は火山岩に雪が降り積もり水が凍った状態の
ケリズ火口湖を見ることが出来ます。
ゲイシール / Geysir
アイスランドを代表する間欠泉の地域です。
温泉水が流れる地面を歩いていくと、
鼓動するように波打つ間欠泉があります。
現在活動中のストロックル間欠泉は、
5~10分ごとに平均30mの高さまで
勢いよく噴き上げます。
水が地熱で高温状態になり底部が沸騰すると、
その蒸気圧が水圧に勝るので、熱湯がまるで
突然噴火するかのように噴き上がります
アイスランド語Geysirは英語の間欠噴泉を意味する
Geyserの語源になるほどで、間欠泉はアイスランドの
大事なシンボルの一つとなっています。
※現在ゲイシール間欠泉は活動停止中です。
ゲイシールはかつては60~70mの高さにまで
達していたといわれています。
ラヴァ・センター / LAVA Centre
ラヴァ(溶岩)センターは、
アイスランドの活発な火山活動と、
頻繁に起こる地震をテーマにした施設です。
ラヴァ・センターの周辺には、
現在も活動を続ける活発な火山が豊富にあります。
センターの入り口に入ると
火山灰が地層となった地層年表が出迎え、
いかに火山活動が活発なエリアなのかを
体感することができます。
ラヴァ・ショー / Lava Show
ラヴァ・ショーでは、本物の溶岩を1100℃まで過熱し、
ショー会場の満員の観客の中に流し込むことで、
火山の噴火を再現します。
この世界で唯一のライブ溶岩ショーは、
複数のイノベーション賞も受賞しており、
教育的にも文化的にもその価値が認められています。
口コミ評価も非常に高く、アイスランドで最も評価の高いアトラクションのひとつとなっています。
溶岩が発するジュウジュウという音を聞いたり、
信じられないような熱を感じたり、世界でも他に類を
見ないユニークな没入体験をお楽しみいただけます。
レイキャヴィークとヴィークの2か所にあります。
スナイフェルスヨークトル国立公園 / Snaefellsjokull National Park
この場所の氷河と火山という組み合わせは
スピリチュアルなレベルを助長させる自然界の
パワー発信地としても昔から有名です。
また、この半島の存在は19世紀初頭のフランス人小説家・ジュール ヴェルヌを魅了させ、
小説「地底旅行」ではスナイフェルスネス火山が
地球中心への入り口として登場しています。
この作品をモデルとしたアトラクションが、
東京ディズニーシーにある「センター・オブ・ジ・アース(Journey to the Center of the Earth)」です。
公園内のヴァッツヘットリル(Vatnshellir)という
約8000年前に形成された溶岩洞窟では、
螺旋階段を使って地下35mまで降り、溶岩内を探検する
ツアーが実施されています。
実際に「地底旅行」の気分を味わうことができます。
ディルダルトゥング
クヴェル温泉 / Deildartunguhver
Hot Spring
ディルダルトゥングクヴェルは、
ヨーロッパで最もパワフルな温泉です。
そのパワーは近隣の町や村のセントラルヒーティングを
まかなうほどの大きさです。
すぐ隣には温室があり、その温泉熱を利用して
野菜や果物が栽培されています。
敷地内にはクロイマ温泉もあり、ぜひ時間をかけて
ゆったりと癒されたい場所です。
立ち上る蒸気の柱は何キロも離れた
ところからも確認できます。
一旦近づくと、温泉が目の前で轟音を立てながら
噴き出ている様子も見ることができます。
近づきすぎると97度近い熱湯が飛んでくるので、
柵はありますが、近づきすぎないよう注意しましょう。
グラブロク/ Grabrok
約3400頂上からは年前に形成された
月のクレーターのような火口です。
頂上からは広大な溶岩台地の絶景を堪能できます。
駐車場からクレーターまでは往復約40分です。
道が整備してあるため、安全にちょっとした
ハイキングを楽しむことができます。
ナウマスカルズ / Námaskarð
ミーヴァトン湖から車を走らせ
小さな小高い丘を抜けると、
緑あふれていたミーヴァトン湖周辺とは
全く対照的な別世界ナウマスカルズが広がります。
別の惑星ではないかと思いたくなるような
赤茶けた大地が広がり、周囲は硫黄の匂いで立ち込め、あちこちから蒸気や熱、泥温泉が湧き出ています。
整備された木道の他にもアイスランドらしく、
自己責任の元、辺りを自由に散策できるので、
目の前で蒸気が勢いよく吹き出す姿を
見ることが出来るという圧巻の体験を
することが出来ます。
インサイド・ザ・ヴォルケーノ /
Inside the Volcano
4500年前に噴火した
スリーニュークル火山の内部を探検できます。
火山活動によって形成された
カラフルで美しい鉱物や
ユニークな形の岩々に囲まれて、
力強い大地のエネルギーを感じることがでしょう。
集合場所から洞窟入口の火口まで
片道約50分のハイキングをした後、
火山の内部までケーブルリフトに乗って
約120m下ります。
ツアーの集合場所は、レイキャヴィーク市内から
車で約30分の場所です。
また、レイキャヴィーク中心地からの
送迎バスのサービスもあります。
ヘトリスヘイジ発電所 /
Hellisheidi Power Plant
世界最大級の地熱発電所の一つです。
館内ではアイスランドの豊かな
地熱資源を活かしたクリーンエネルギーの
利用現場を見学できます。
日本語対応の説明ビデオや展示も充実しています。
レイキャヴィークからは車で約30分です。
グンヌクヴェル温泉/
Gunnuhver Hot Spring
グンヌクヴェル温泉は、ユネスコ世界ジオパークの
中でも特に重要なスポットです。
周辺は地熱活動が非常に活発で、
蒸気の噴出孔や泥沼が点在しています。
神話によると、いたずら好きなGúðrun
(またはGúnna)の幽霊が
この泥沼に閉じ込められたそうです。
荒々しく人間の手に負えないようなこの土地の
パワーは、怒った幽霊たちから
発されているのかもしれません。
「Hver」はアイスランド語で温泉を意味します。
ここはGúðrun (またはGúnna)の温泉なのです。
ここには、直径20mを誇る
アイスランド最大の泥沼があります。
セルトゥン地熱地帯と同様に、この辺りも
硫黄のにおいがする蒸気が立ち込めています。
地熱発電が一般的なアイスランドは、
再生可能エネルギーに加えて
地熱エネルギーの利用においても
世界をけん引し続けています。
近くのレイキャネス発電所では、
この温泉水を発電と地域の暖房に利用しています。
セルトゥン地熱地帯/
Seltun Geothermal Area
セルトゥン地熱地域では、地熱水の働きが織りなす
活動的な風景を楽しむことができます。
うねうねと続く木道の上を歩きながら、
沸騰したりシューシューと音を立てたりする泥沼や、
色鮮やかな地面や岩の上を流れる
天然温泉を見ることができます。
温泉水が岩や地中の中にある硫黄などのミネラルを
溶かすため、辺り一面には
硫黄の独特のにおいが漂っています。
2つの展望台が周囲に張り出しているため、
360度のパノラマビューも堪能することが出来ます。

