ヌーク
Nuuk
約2万人もの人々が生活する
グリーンランド最大の都市
グリーンランド西部に位置する首都ヌーク。
グリーンランドの中でも最も人口が多く
近代的な都市であり、映画館、
コンサート会場、カフェなどの
娯楽施設も揃っています。
ヌーク空港のリニューアルに伴い
コペンハーゲンからヌークまでの
直行便が就航し
日本からもさらにアクセスが
しやすくなります。
グリーンランド国立博物館/
Greenland National Museum
グリーンランド国立博物館には石器時代から
現代までの、およそ4500年にわたるグリーンランドの
歴史に関する展示物があります。
博物館はフィヨルドの素晴らしい景観を臨むことが
出来る旧植民地港にあります。
博物館は1966年に建設され、
1991年には資料館と併合しました。
博物館内にはユニークな民俗学コレクション、
グリーンランド北西部のQilakitsoqで発見された
有名なミイラや衣装、ほとんど当時のままの状態で
保存されている推定1470年代の皮船、実物大の皮船や
犬ぞりなどのイヌイットの移動手段に関する
コレクションや、有名な美術品や写真など
様々な展示物があります。
※皮船とは木の枝などで骨格を作り、
外側に動物の皮をはって造った船のことを指します。
ヌーク大聖堂/Nuuk Cathedral
ヌークのシンボルともいえるこちらの建物は、
救世主教会とも呼ばれており、
1849年に建設されました。
グリーンランドのナショナルデーである6月21日には、多くの人々が教会の周りに集まります。
1993年5月6日のグリーンランド教会学校法の
発令により、ヌーク大聖堂は正式に
グリーンランドの大聖堂となりました。
もともと教会は北欧の木造建築技法である
ハーフティンバー様式で建設されましたが、
後に建物の外側は赤い木のパネルで覆われました。
その際に外側のパネルに合わせて
内側も白いパネルで覆われました。
木製の教会の塔は1928年に追加されたものです。
1949年には電力の供給が開始し、
2008年には塔の時計はデジタル式のものに
交換されました。
祭壇にある2つの大きな真鍮の燭台は、
ノルウェー教会からの贈り物です。
ヌークセンター/Nuuk Center
2012年7月27日にオープンした
グリーンランド初のショッピングモールです。
ヌークセンターはグリーンランドで最も高い建物で
あり、モールの上には7000平方メートルもの
スペースを持つ8階建てのオフィスタワーがあります。
モール内にはカフェや様々なショップがあり、
地下にはグリーンランド初の地下駐車場もあります。
中心部にショッピングモールがあることで、
地元企業は多国籍企業に対してより競争力を
持つことが出来るため、地元企業の存在感を
高める手段としても見られており、
雇用機会の創出という役割も担っています。
しかし当初は、ヌークは欧米化しすぎていると
危惧する方々から、街の景観や伝統的な慣習が
脅かされるのではないかという批判の声もありました。
ヌークフィヨルド/Nuuk Fjord
ヌークフィヨルドはグリーンランドで
2番目に大きなフィヨルドです。
グリーンランド中西部の海岸の北極圏から約 240 km
南部に位置し、内陸のグリーンランド氷床に
向かって 160 km 伸びています。
先端にはヌークアイスフィヨルドがあり、
廃墟となったカンゲクという集落からは、
水路がラブラドル海に流れ込む光景を
見渡すことができます。
1番人気のあるアクティビティはボートツアーです。
ボートツアーには数時間のものから終日がかりの
ものまで様々なバリエーションがあります。
運が良ければクジラを見ることもできます。
ヌークフィヨルド内にはハイキングコースがいくつか
あるため、ハイキングを楽しむことも出来ます。
ハイキングシューズをスノーシューズやスキーに
履きかえれば、冬場も楽しむことが出来ます。