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アイスランドの今を知りたい!特派員レポート

掲載日:2017年11月22日

ICELANDAIRWAVES 2017 Report!! (沢井陽子様)

今年2017年で、私は5回目の参加になる、アイスランド・エア・ウエイヴス 

毎年発見があり、どんどん好きになるが、今年は、バンド・レポート以外、アイスランドについて、気がついた事を綴ってみる。

airwaves1.jpg ※掲載写真は全て沢井様が撮影されたものです

アイスランドは、殆どが首都のReykjavík(レイキャヴィック)に固まっていて、エアウェイブズも勿論、レイキャヴィックで行なわれているが、今年から木曜と金曜のみ、Akureyri(アクレイリ)という、北地方でも行われるようになった。数は圧倒的に少ないし、アーティストは殆ど、地元のアイスランドだが、レイキャヴィックに何度も来ている人は、町探索も兼ねて、次はアクレイリが良いかも知れない。私は、バンドを沢山みるのが目的なので、レイキャヴィックだったが、あっと言う間に、町を見尽くしてしまうのだ。

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お昼は、オフ・ヴェニューという、年齢制限のないショーを色んな所でやっている。カフェ、バー、ビストロ、ホテル、銀行、ランドリー、博物館、ギャラリー、洋服屋、レコード屋など、スペースがあれば、何処でもという感じだ。バンドも1日中、何度も違う場所プレイするので、見逃しても、次また見れる。道を歩いていると、楽器を持ったミュージシャンに、沢山遭遇する。「よかったよ!」と声を掛け合ったり。スケジュールは、見たいバンドをピックアップするのもいいが、場所を頭に入れないと、辿りつけない事が良くある。音が聞こえて、ふらっと中に入ると、バンドが良かったりするので、あまりスケジュール通りに、と根を詰めない方が良いし、時間厳守なので、予定も立てやすい。

オフ・ヴェニュー・ショーには、子供が多い。いつも一番前は、子供なのだ。こちらは子供を産む年齢が早く、22、23歳で子供がいる人達も少なくない。親が音楽を見たいので、子供達をショーに連れ出して、一緒に楽しむのだろう。そして、子供が、10代のやんちゃなラップ・グループを見て、彼らみたいな事をやりたいと思うと、直ぐに始められる環境にある。子供の頃からオフ・ヴェニューで、音楽感性を養っていると、これは自然な流れなのだろう。こちらのバンドやグループは、20歳で既に音楽経歴10年、というのも良くある話だ。冬は外に出る事もあまりないし(物凄く寒いし、日も短い)、家の中で出来る事を追求した結果なのだろう。だから、技術もどんどん上がるし、どのバンドを見ても、レベルが高いと感心した。また、若いミュージシャンを応援する、音楽大会があり、エアウエイヴスのバンド紹介を見ていると、何年度に、ーー音楽大会優勝などと、良く載っていた。文化的理解のある国、と思うが、この環境にいれば、疑問も湧かないのだろう。後、みんな、母国語のアイスランド語は勿論、5ヶ国語ぐらい話せる。英語はどこでも通じる。

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アイスランドの印象は、みんなパーティに命をかけている。夜中の3時に、まだバーに入ろうと、行列を作るのだ。アイスランドの友達は、子供がいるので、いつも夜のショーには一緒に行けないのだが、子供を寝かしつけた後、夜中の12時ぐらいから出てくる。夜遊びは、育児のストレス発散にもなってるらしい。DJも大ノリで、マイクを持ってラップを始めたり、バーのスタッフさえ、揺れるライトをガンガン振って、常に観客を盛り上げている。アルコールは外でも飲めるし、IDチェックもバーではあったが、会場ではなかった。

バンドは今年は、トータル40ぐらいみた。好きだったのを下に挙げる。

1. Skelkur I bringu

アイスランドで一番イケてる(私意見)、DJ flugvel og geimskipのメンバーのバンド、初期ソニックユースみたいに生々しい

2. Indridi  

パンク・バンド、MUCKのメンバーのプロジェクト。テルミン奏者が可愛かった

3. Dadi Freyr

ベルリン在住のアイスランド人の、おもちゃ的ギーク電子音楽

4. Floni

男子二人組のヒップホップ・ユニット

5. Rugi 

アイスランドの女子2人組のエレクトロ・ユニット

6. Glintshake (Russia)

アヴァンギャルドでニュー・ウエイブなモスクワのロック・グループ

7. Vagabon (Brooklyn, US)

マルチ・プレイヤーである、スキンヘッドの黒人女子が奏でる、パンクでアンビエントなポップ・ソング

8. Grimm Grimm

日本人男子の一人フォーキー・エレクトロ 

9. Graveyard Club

ミネアポリスの、詩人的オルタナティブ・バンド

10. Jóipé x Króli

男子二人組のヒップホップ・ユニット、この形を良く見た。

去年からずっと追ってるのは、

1. GKR

アイスランド語でラップするので全く分からないが、彼のセンスとリズム感、抜け感が最高。今回はDJとの2人組。

2. JFDR

Samaris, Pascal Pinon, Ganglyのメンバーでもある、エアウエイヴスで一番忙しいアーティスト。ビョークのような妖精的な声で、サウンドトラックのような音楽を奏でる。

3. Pink street boys

世界一うるさいバンドという異名を持つ彼ら。ライブが最高に楽しくて、エネルギーに溢れている。

4.Mammut

13歳からバンドをやっているだけあり(現27歳)、既にベテランの雰囲気を醸し出している、歌のうますぎるロックバンド。

5. Mr.Silla

Mumの元メンバーだったSilla の美しい声に癒される。

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最終日は大嵐が来て、会場を行き来したいのに、雨風が強すぎて動けなかった。冗談じゃないほど、本当に風で飛ばさそうになるので、休み休みいかなくてはならない。ストリートに出ると、木も折れているし、次から次へと物が飛んでくる。レイン・コートを着て、レイン・ハットまで被っていたのに、下着までびしょぬれになった。アイスランドの人から言わせると、これくらいの嵐、どうってことない、と普通に音楽を楽しんでいた。中で楽しむのに慣れているから、わざわざ危険を冒して外へ行かなくても、という事なのか。欲張らないで、あるもので楽しむことを学んだ。

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KEXというホステルで最後のパーティがあり(シアトルのカレッジラジオKEXPと提携)、着飾った人たちが、どんどん集まってきた。これでパーティは最後。最初はDJ、レゲエ・バンドが途中で始まり、いい感じで盛り上がった所に、電源が落ちる。それでも、ドラムだけで15分ぐらいジャムり、最後はモニターだけが復活し、会場が一体になってダンスパーティになった。みんな笑顔。さっきも言ったが、あるもので楽しむという発想が、アイスランド的なのだろう。パフォーマーもオーディエンスも、どちらも楽しむことに本気だった。

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Yoko Sawai

11/7/2017

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