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文化紹介

掲載日:2013年06月26日

エルフとトロールの世界

アイスランドの民間伝承の話は1954~1961年の間にヨウン・アルトナルソンによって書かれた6巻からなる書物に豊富です。
ヨウン・アルトナルソンは教師であり作家であり、同時にアイスランドの歴史における民間伝承の著名なコレクターでもありました。彼の集めた民間伝承をアイスランド独自の文化として守ることが、アイスランド人としてのアイデンティティを見出しアイスランド人であることへの誇りにつながっていきました。
そんな民間伝承の中でもっとも異彩を放つのが、エルフとトロールについての話です。アイスランドの人々が信じているものを大まかに分けると、「Hidden people =見えざる人々」と「トロール」。「見えざる人々」の中にはエルフやオバケなどが含まれますが、トロールも一般的には人間の目には見えませんので全てをまとめて「見えざる人々」と言われることもあります。エルフは主に岩の中に住んでいて、トロールは山の中に住んでいると言われており、今でもアイスランドではエルフが住んでいると言われる大きな石を避けて工事が計画され、トロールが石になったと言われる奇岩には知らず知らずのうちに畏怖の念を抱くようです。

アイスランドの人々は今でもエルフやトロールといった超自然的な存在について、恐れや尊敬など抱く感情の種類は別としてもその存在自体は信じていると一般的に言われています。なんとアイスランド人の60%がその信じているという結果を示す調査もあるほどです。これは宗教とは違うものの、アイスランドの歴史の中で何百年と振り返ることのできる長い年月の人間の信仰といえるものでしょう。
アイスランドがキリスト教に改宗するよりはるか昔、アイスランドの人々がエルフやトロールの存在を信じていたと記録する書物が残り、その超自然的なものへの信仰の名残は今なお使われる場所や人の名前にあります。

さて、この見えざる人々であるエルフやトロールですが、主にアイスランドの自然の中に住んでいると信じられており、それは実際は岩や山だけでなく水や空気も含めることが多く、アイスランド人にとってその場所を神聖たらしめる理由となっており、誰しもがその場所をそっとしておきたいと思います。
なぜか?もしこういった彼らのいる場所を壊したら・・・彼らはきっと復讐しにやってくるから・・・!

では人間がその存在を信じ、畏怖の念をいだくエルフとは。ヨウン・アルトナルソンによれば、エルフは人間のように生まれそして死にますが人間より長生きであるようです。
エルフは食事もしますし、皆で集まって音楽を聞いたりダンスをしたりするのも大好きです。特にクリスマスが近づいてくるとエルフの家々は活気に溢れ、遠くからでもその賑わいが聞こえるほどだと言われています。
陽気そうに見えるエルフではありますが、人間にとっては良くも悪くもなる存在と思われていて、それゆえに多くの人間はできるだけエルフと関わらないようにしたがるのです。
エルフは基本的には魂や精神のようなものだと言われていて、サイキックなど特別な能力のある人や「エルフアイ目薬」をつけた人以外、普通の人間には見えないと言われています。食べたり遊んだりするような人間に近い面をもちながら、持っている力は多岐にわたって強力で人間を意のままに操ることだって簡単です。
でもご安心。エルフはその力を使いたくてうずうずしているのではなく、怒らされたりしたときの復讐においてでしか使われません。
もし復讐の標的にされたら・・・人間はひとたまりもありません。

それでは今度はトロールのお話。
実際のところ、トロールはどこからきたものか元は何なのかを詳しく伝えるものがあまりなく、人間から遠く離れた山の中に住んでいると考えられているにすぎません。
しかし、日光にあたると固まって岩になってしまうという性質を抱えながらも様々な目的で人間に近づいてくると言われています。山を動かし大岩をどかしてアイスランドという国を作ったときにもトロールは日光に触れるかもしれないリスクをおかして大きな貢献をしています。
トロールは人に親切で人懐っこいように思えたでしょうか?いえいえ、ご注意を。誰もいないような手付かずの自然をハイクするときには特に。トロールがあなたを連れ去ってしまうかもしれません。

最後にトロールと人間のお話をひとつ。
羊飼いのグリムストゥングルの羊が何頭か行方不明になってしまったので内陸の人けのないところまで探しにやって来た。あたりを探して回っているとき、ふと気がつくと向こうからトロールの女がこちらに走ってくるのに気がついた。グリムストゥングルは逃げようとしたが、トロールは彼を捕まえ彼女と彼女のお母さんが住んでいる洞窟に連れ去ってしまった。
トロールたちは彼をもてなしたがグリムストゥングルは楽しむことができず逃げ出そうしていたものの中々チャンスはやってこなかった。そうこうしているうちに時は流れ、クリスマスの夜。トロールたちはグリムストゥングルがもし逃げ出したとしても見つけられるように寝たふりをしていたが、グリムストゥングルもそのトロールの計画に気がついて罠にはまることはなかった。
しかし3日目の夜、グリムストゥングルは暖炉の用意をしているときに彼女たちは眠りに落ちてしまいついに逃げ出すことができた。洞窟を飛び出してから一目散に走り続け、グリムストゥンガの町の近くになったときにふと後ろを振り返るとトロールがすぐ後ろまで彼を追いかけてきていることに気がついた。
すんでのところで教会に逃げ込み、鐘をならして町の人々を起こしたところ、追いかけてきたトロールは人々を恐れて丘に引き返しそこに座り込んでしまったので、ようやくグリムストゥングルは町の皆に彼にふりかかった厳しい試練について話したのだった。
日が上ってからグリムストゥングルが丘にあがっていったところ、トロールは石になってはじけた後であった。
その後、グリムストゥングルは人々から注目をうけ、町の神父は花嫁として自分の娘を彼に差し出したという。

アイスランドを旅行するときはエルフやトロールにお気をつけて・・・。

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